東京、高円寺。
ここが僕が暮らしている街だ。
この街を歩いていると、多種多様な人とすれ違う。
ロリータファッションの人もいるし、80年代風ファッションの人もいればモード系の人もいる。
芸人もいればアイドルもいるし、ライブハウスのスタッフもいればコンセプトカフェのキャストもいる。
もちろん小学生もいればスーツを着た会社員風の人もいるし、杖をついたお年寄りもいる。
例えば、水色の髪の人や全身ピンクのファッションの人は、他所だと街に溶け込まないのかもしれない。
しかしここでは、どんな外見の人も自然と風景の一部となっている。
無理して人に合わせず自分らしくいられる、そんな居心地の良さがこの街にはあると思う。
もちろん、これはファッションだけの話ではない。
僕は昔から少数派になることが多く、上手く集団に馴染めないことが多かった。
思春期には「普通になりたい」と思ったものだった。
しかしこの街にいると、「普通になりたい」なんて考えはちっぽけに感じられる。
自分の「好き」を追求している人たちが一番輝いているからだ。
この街の人たちのように、僕も素直に自分らしく生きようと思う。
高円寺で、僕は僕になる。